不動産屋の壁面にペタペタと貼ってある不動産屋にチラシ、あれは販売図面と呼ばれています。
これは地域や会社ごとに違うかもしれませんが、マイソク・図面と言う場合もあります。
販売図面に記載しなければいけない事項は、ある程度決まっています。
建物の構造に関する表記も販売図面の必須事項。
ほとんどのマンションでは、建物構造に rc造もしくは src造と書かれていることでしょう。
よく質問のあることなので、今日は rc造 src造について解説いたします。
RC造は鉄筋コンクリート造
- RC造(Reinforced Concrete)…… 鉄筋コンクリート造
- SRC造(Steel Reinforced Concrete)…… 鉄骨鉄筋コンクリート造
- S造(Steel)…… 鉄骨造(重量鉄骨造・軽量鉄骨造)
- W造(Wood)……木造
RC造と言われて馴染みがなくても、鉄筋コンクリート造と言われればピンとくるのでは?
マンションば、鉄筋コンクリート造 もしくは鉄骨鉄筋コンクリート造の建物を指します。
鉄骨鉄筋コンクリート造と鉄筋コンクリート造との違いは、コンクリートの中に重量鉄骨が入っているのが鉄骨鉄筋コンクリート造、重量鉄骨が入っておらずコンクリートの中には鉄筋しかないのが鉄筋コンクリート造です。
逆にコンクリートを使わずに鉄骨だけで組み上げる建築物を鉄骨造(通称 S造)と言います。
鋼材の厚みが6mm以上のものを「重量鉄骨」、6mm未満のものを「軽量鉄骨」と区別しています。
一戸建てには、木造住宅も広く用いられています。
SRC造(一部がRC造)のマンションもある
一つの建物で、RC造と SRC造が混在するマンションもあります。
これは必要な耐震性能(構造計算のうえで)を満たすため、主要な部分を SRC造で作っていますが、建物の端っこの方は、RC造で作っているもの。
もちろん建物の耐震性能は満たしているので、問題ありません。
鉄骨を使う SRC造は建築コストが高くなります。
少しでも建築コストを下げるために一部を RC造としているのです。
どこの部分に鉄骨を使っているのかを判断するには、設計図書を確認する必要があります。
とりあえず自分の部屋が rc造なのか src造なのかを知りたい人であれば、その部屋だけ登記簿謄本を取ってみると 建物構造の部分に記載があります。
RC造の防音・耐熱・耐震性
Rc造の特徴、メリットといえば防音・耐熱・耐震性に優れている点です。
逆にデメリットと言えば、建築コストの高さでしょう。
防音・耐熱・耐震性に優れているので、一戸建てでも rc造を選択する人もいます、ただし建築コストが高くなるため、木造で我慢している人の方が多いのではないでしょうか。
特に耐震性においては、部屋自体がコンクリートの箱になるので、大きな地震でも心配がありません。
耐熱においては、木造・鉄骨造と比較しても rc造の方が優れています。
鉄は熱に弱く一定の温度を超えると変形してしまいます。(鉄骨が熱に弱いので、熱に強いコンクリートで被覆しているのがSRC造です)
防音性能に関しては、木造住宅にも優れたものがあります。
素材自体としては rc造よりも木造の方が防音性能が優れているかもしれません。
しかし建築コストを抑えるために、薄い壁で建てられている木造住宅に比べると、RC造・SRC造は一定の防音効果が期待できます。