スラブとは、鉄筋コンクリート造(RC造)の建築物で、床の荷重を支える構造床のこと。
スラブの語源は、平板や石板(英語:slab)のことをいいます。
マンションにおけるスラブは、床および天井の、鉄筋コンクリート製の平たい板であることから床スラブとも呼ばれます。
スラブには音を通しにくい性質(遮音性能)があり、
スラブ厚(数値)が高いほど遮音性能が良く、薄いスラブ厚では生活音が気になることもあります。
遮音性に優れたスラブ厚の目安
お子さんがいる家庭なら、階下の部屋に迷惑がかからないかと心配されます。
遮音性の目安になるスラブ厚は、180mm(18センチ)以上とされています。
(古い)公団のマンションは、薄いスラブ厚で建築され、遮音性が不足していました。
当時の公団マンションが、スラブに床材を直貼りしていたことも問題だったようです。
現在の分譲マンションでは、スラブ厚は180mm以上が多く、生活音で気になることは少ないと言えます。
マンションのスラブ厚の調べ方
分譲マンションでは、スラブの厚みを新築時のパンフレットなどで確認できます。
パンフレットに記載がない場合、もしくは新築時のパンフレットが見当たらない場合には、竣工図面か設計図書でスラブ厚を調べます。
大規模なマンションでは、管理組合が保有し、防災センターなどで保管しています。
もし、管理組合にもない場合には、新築時の売主(企業)もしくは設計事務所に問い合わせるのが良いでしょう。
問題になった構造計算の偽装事件以降、建築書類の保存が厳しくなりました。
- 建築業法:竣工図の保存期間10年
- 建築士法:設計図書の保存期間15年
- 建築基準法:確認申請書等の保存期間15年