すまいValueの特徴
すまいValueは、ユーザーが一部の悪徳不動産会社に振り回されている、現状の不動産一括査定を憂いて、大手だけの査定サービスをはじめました。
すまいValueのスタートが2016年ですから、まだ新しい査定サービスといっていいでしょう。しかし、参加する不動産会社は、不動産仲介の最大手で、実力も実績も他の追従を許しません。
大手がそろった、すまいValueの特徴をまとめてみました。
- すまいValue 提携6社がすべて大手
- 提携の大手には売買仲介のトップ3が揃っている
- 査定・売却活動・売却後のフォローが充実
- 大手だからトラブルに強い
- 大手は有資格者(宅建士)がダントツに多い
- 大手だから、しつこい営業の心配がない
- 査定だけ、売却しなくてもOK
- 大手の査定を比較できるのは、すまいValueだけ
- すまいValueは無料で利用できる
すまいValueの注意点
すまいValueを利用した人の評判・口コミを精査すると、いくつかの注意点に気づきます。
- 6社中3社くらいしか選べない
- 大手の不動産会社は仲介手数料をまけない
- 両手仲介(取引)が多い

6社中3社くらいしか選べない
査定する地域によりますが、すまいValueの6社が、まんべんなく揃っている場所は皆無です。
都心部および大都市圏でも、査定会社を3社でも選べれば多いほうです。
地方都市においては、すまいValueで1社・2社しか選べないことを注意してください。
大手の不動産会社は仲介手数料をまけない
地方の中小不動産屋が仲介手数料割引キャンペーンを年中しているのとは正反対に、すまいValueの大手6社は仲介手数料をまけません。
すまいValueの大手は、良い意味でプライドがある。
集客の裏付けが、プライドを支えているとも言えます。

少しでも高く売れたほうが売主にとっては得です
両手仲介(取引)が多い
大手は両手仲介が多くなる傾向があります。
他社の紹介に頼らなくても、自社の集客力に自信があるからでしょう。
大手の場合、買主もガッチリ囲い込んでいます。
買主の条件に合う物件が売りに出たときにサッと紹介することができて、取りこぼしがない結果、両手取引が多くなるのでしょう。
両手取引が悪いのではなく、両手取引を狙った囲い込みや、強引な値下げ誘導が問題です。
売主が損をするようなことがなければ、片手だろうと両手だろうと、まったく問題ありません。

すまいValue 6社の実績
大手、大手、言うてるけど実際はどうなんじゃい!(謎の方言)
ということで、すまいValueに参加している、大手不動産会社6社の実力を確認しましょう。
会社の実力をチェックするためのデータは、公益社団法人 不動産流通推進センターを参照。
不動産業統計集 → 不動産流通
ちなみに、不動産業の法人数は32万社近く存在します。
32万社って、サラッと書いてしまいましたが、320,000の企業があるってことです。
ついでに言うと、32万のお店があるってことでもありません。
一社で数店舗を運営している不動産会社もあります。
そんな会社が32万社あるんです。
この32万社のうちで、トップの1位から3位が、すまいValueに参加してるって、控えめにいっても奇跡でしょう。

11万件の実績・40%以上のシェア
あなたの大切な資産を売却するとき、ダメな営業マンに担当されたらガッカリですね
すまいValueは不動産仲介、大手6社の売れるエース営業が担当する不動産査定
取扱高 (2020年3月) | 仲介件数 (2020年3月) | 手数料収入 (2020年3月) | 店舗数 (2020年3月) | |
三井のリハウス | 1位 1兆7832億円 | 1位 42,818件 | 1位 849億円 | 282店 |
住友不動産販売 | 3位 1兆2875億円 | 2位 37,715件 | 2位 670億円 | 276店 |
東急リバブル | 2位 1兆3159億円 | 3位 26,437件 | 3位 622億円 | 190店 |
野村不動産G | 4位 8723億円 | 5位 9,515件 | 4位 351億円 | 92店 |
三菱地所 ハウスネット | 762億円 | 1,427件 | 28億円 | 22店 |
小田急不動産 | 461億円 | 1,283件 | 19億円 | 20店 |
※手数料収入・・・売買仲介で発生した仲介手数料の総額。3億円のマンションを仲介(片手)ならば約900万円。
※仲介件数・・・・売買の仲介のみでカウント(賃貸は含まず)。両手取引の場合は1件でカウント。
大手の一括査定は、すまいValue一択
2016年までは、すまいValueに参加している大手が、他の一括査定サービスで、利用できました。
しかし、すまいValueを立ち上げ、2017年のはじめには相次いで、撤退 → すまいValueに一本化してきました。
現状では、大手を比較できる一括査定は、すまいValue一択になっています。
なお、下の一覧表は、取扱高の高い順に並べています。
不動産会社 | すまいValue | HOME4U | イエウール | スマイスター | イエイ |
三井のリハウス | ○ | ||||
住友不動産販売 | ○ | ||||
東急リバブル | ○ | ||||
センチュリー21 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
野村不動産 | ○ | ○ | |||
三井住友トラスト不動産 | ○ | ○ | |||
三菱UFJ不動産販売 | ○ | ○ | |||
みずほ不動産販売 | ○ | ○ | ○ | ||
三菱地所ハウスネット | ○ | ||||
大京穴吹不動産 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
オープンハウス | |||||
大成有楽不動産販売 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
住友林業ホームサービス | ○ | ○ | ○ | ○ | |
東宝ハウスグループ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
近鉄不動産 | ○ | ○ | |||
ピタットハウス | ○ | ○ | ○ | ○ | |
大和ハウス | ○ | ○ | ○ | ||
長谷工リアルエステート | ○ | ||||
東京建物不動産 | ○ | ||||
日本土地建物販売 | |||||
ポラス・中央住宅 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
小田急不動産 | ○ | ||||
ナイス | ○ | ○ | ○ | ○ | |
京王不動産 | ○ | ○ | ○ | ||
朝日住宅 | ○ | ○ | ○ | ||
京急不動産 | ○ | ||||
相鉄不動産販売 |
大手の充実した瑕疵保証
不動産売買にトラブルはつきもの。
大手には、資本力と実績に裏打ちされた、トラブル回避能力・対処法があります。
売った後に、建物の不具合(瑕疵)を買主から指摘される場合があります。
資本力の少ない、中小企業であれば「売主の責任」と何もしてくれないのが普通です。
すまいValueに参加する大手不動産会社には、建物瑕疵保証など、売主を守るための保険(サービス)が充実しています。

大手のホームステージングで売りやすく
また、空室で売り出す場合には、ホームステージングのサービスも利用できます。
モデルルームのように家具・インテリア・照明などで華やかに演出するのがステージング。
アメリカの不動産売買では、ホームステージングが常識でしたが、ようやく日本にも普及してきました。

すまいValueのメンバー なぜ6社?
トップ3と野村不動産までは分かるとして、なぜ、取扱高の少なく、ほとんど神奈川県内しか強みのない「小田急不動産」が、すまいValueのメンバーなのか、疑問に感じませんか?
(・・・・感じなくても、勝手に解説します)
不動産業界にはレインズという、物件のデータベースが存在します。
レインズとは、売り出された不動産のすべてが登録され、不動産会社はレインズに自由にアクセスし、公開された物件情報をお客様に紹介できるシステムです。
このレインズのシステムを構想して実現したのが、現在の「すまいValue」6社。
1984年に「オープンマーケット(OM)」というレインズの前身になる団体をつくりました。
常に先進的な挑戦をしているのが、すまいValueの6社なんです。
オープンマーケットとは、一般的には開放された市場のことですが、不動産では物件情報を広く公開することをいいます。
不動産業界において、いくつかの流通機構が共同して情報を共有化し、市場活動の拡大を図る方式をいいます。1984年に物件情報や取引事例などの情報交換のために設立された大手不動産流通会社の協議会が「オープンマーケット」と称しました。
大手で心配な囲い込み「すまいValue」で保険をかける
大手不動産会社に売却を依頼するときのデメリットは、囲い込みの心配があること。
不動産会社は大手になるほど、自社の集客力に自信があります。
集客力は依頼する側にとってメリットではありますが、自信過剰が裏目に出るのが囲い込み。
囲い込みは、売主からだけでなく、買主からも仲介手数料を稼ぐために、他社の紹介客を断ってしまう行為。
自社の集客で買主が決まれば問題ありませんが、不動産は高額商品なので簡単に購入客が見つかりません。
他社の紹介客に買われては、仲介手数料は売主からしかとれません。(片手仲介)
他社を断り続けても、自社で売主を見つければ売主・買主の両方から仲介手数料が入ります。(両手取引)
大手は、両手仲介が非常に多いことは事実です。
下の表をご覧いただくと分かるように、大手の平均手数料率は5%を超えています。
仲介手数料は、約3%が上限と決まっています。
つまり、片手取引ならば3%あたりに落ち着きます。しかし、一つの契約で2倍の仲介手数料を稼ぐ「両手契約」ならば、平均手数料率は4%を超え、5%をも突破して、6%に限りなく近づきます。
名称 | 平均手数料率(%) | |||
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | |
三井のリハウス | 5.56% | 5.31% | 5.22% | 5.10% |
住友不動産販売 | 5.10% | 5.28% | 5.13% | 5.27% |
東急リバブル | 4.11% | 3.99% | 4.71% | 4.17% |
野村不動産グループ | 3.63% | 3.93% | 4.06% | 3.95% |
三菱UFJ不動産販売 | 3.66% | 3.93% | 4.07% | 4.03% |
三井住友トラスト不動産 | 3.82% | 4.08% | 4.22% | 4.09% |
みずほ不動産販売 | 3.91% | 2.65% | 4.21% | 3.94% |
大京グループ | 4.35% | 4.85% | 4.76% | 4.61% |
小田急不動産 | 4.48% | 4.53% | 3.77% | 4.45% |
センチュリー21グループ | 4.05% | 4.71% | 4.73% | 4.69% |
すまいValueを利用して、売却を頼めば、大手でも囲い込みしづらくなります。
すまいValueで一括査定を依頼すれば、売主は複数の大手不動産会社と知り合います。
結果的に、一社を選んで売却を依頼したとしても、他社の監視があり、囲い込みすれば売主に密告される恐れもあります。
囲い込みが心配なら、すまいValue経由での依頼が良いでしょう。