不動産広告のなかでも、長く営業マンに愛され、一般の人に忌み嫌われているのが、ポストに投函されるチラシではないでしょうか。
紙媒体のチラシには、投函チラシ・新聞折込チラシ・店頭掲載のマイソクなどがあります。
インターネットで物件を探す時代に、紙のチラシなんて・・・、と思われることもありますが、どっこい生き残っているだけあって、一定の効果があります。
今回は、不動産チラシのメリット・デメリットについて触れます。
近隣を集中的に攻めるポスティング
ポストに投函する不動産チラシのことを、ポスティング・チラシと呼びます。
ポスティング・チラシは、広告する地域を絞って、集中的に投函することができます。広告する地域を担当営業が選べるのが、ポスティング・チラシのメリットです。
A地域を集中的にポスティングするのは当然。
隣接するB地域・C地域が、どちらも2キロ離れているとして。
B地域は、A地域と同じ路線(鉄道)の隣駅。
C地域は、ABとは別の路線が最寄り駅だとします。
こういう場合、優先順位として、C地域よりもB地域を優先させます。
物件探しをする人は、通勤を経路を考慮して、同じ路線の沿線で探すのが一般的です。
たとえ距離が遠くなくても、別路線の物件は対象外になることが多いです。
半径1キロ圏内に買主はいる?
買主は、その物件から半径1キロ圏内に住んでいる
これは、古参の不動産営業が口癖のように繰り返す格言です。
たしかに、とんでもなく遠方から買い付けや案内が入ることは稀です。
奥さんの実家が近かったり、職場やお子さんの学区に制限があるなど、その場所に住む理由がある人がマンションを購入してくれます。
ポスティング・チラシは、近隣の潜在顧客に物件情報を届けることができます。
不動産チラシが、毎週のようにポストに投函される理由は、そのチラシに効果があるからです。インターネットの広告に力を入れるのも大切ですが、ポスティング・チラシならではのメリットがあるので軽視することはできません。
広いエリアはネットが有利
ポスティング・チラシの弱点というかデメリットは、広い地域を広告できないこと。担当営業にガッツがあっても、一人でポスティングできるのは一日5,000枚が上限です。
逆に、遠くの買主に物件情報を届けるには、インターネットが優れています。物件写真も豊富に掲載しているのでポスティング・チラシに比べて、より詳しく伝えることができるでしょう。
買主から、ネット経由で内覧希望があると、「やはり、インターネット広告が効果あるのか」と考えてしまいます。しかし、よくよく話を伺ってみると、ポスティングされたチラシで興味を持ち、ネットで調べて、申し込んだというケースが多いことに驚きます。
まとめ
マンション売却 | 売却価格 | 売却期間 | 対応と手続き |
得意な業者 | 高く売れる | 短い | スムーズ |
不得意な業者 | 安くしか売れない | 長い | トラブル |
今回紹介したように、ポスティング・チラシには一定の効果があります。
ただし、営業によっては面倒臭がってポスティングをしない者も少なくありません。
チラシのデザインを作成して、印刷して、ポスティング。
泥臭いポスティングを根気よく続ける営業こそ、コンスタントに売り続けることができる営業です。