マンションの売却には、二つの方法があります。
- 売主から直接、転売目的の再販業者が購入する「買い取り」
- 中古マンションを購入する一般客に購入してもらう「仲介」
「買い取り」は、すぐに売れる代わりに、再販業者の利益分だけ買取額が安くなり。
逆に、一般の買主を探す「仲介」では、時間がかかる代わりに、売却価格は高くなります。
一般的には、相場で売却することができる「仲介」が主流で、マンションの売却査定と言えば、仲介で売却する価格を査定することを指します。
ちなみに、査定は無料で受けられます。仲介売却はもちろん、買取査定もタダで売却額を知ることができます。マンション売却査定の仕組みを紹介します。
- 過去の取引価格と相場
- 現在の中古マンションの市況
- 売却方法の提案
売れる値段がわかる取引事例比較法
不動産の査定には、原価法・収益還元法・取引事例比較法、の三種類の査定方法があります。
原価法は、不動産を課税対象として値踏みする際に用いられる査定方法で、算出した再調達価格を法定耐用年数で減価償却して求めます。マンションの売却査定では使いません。
収益還元法は、賃貸物件の収益面(賃料収入)に注目した査定方法で、投資マンションや、賃貸中マンションのオーナーチェンジで使われる査定方法です。
最後に取引事例比較法、一般的なマンション売却査定に使われます。近隣の過去の取引価格を参考に、坪単価(平米単価)から売却価格を割り出し時点修正します。
査定は二種類、机上査定と訪問査定
さて、売主が査定結果を受け取る方法にも2種類あり。
これが、机上査定(簡易査定)と訪問査定です。
机上査定は簡易査定とも呼ばれます。
「◯◯マンションの、Cタイプの間取りなら、3000万円」
このように大掴みの売却相場を知ることができます。
査定結果を電話・メール・郵便物で受け取るため、担当営業に会うことなく査定できるのが机上査定の特徴です。
訪問査定では、もっと詳細な査定結果を知ることが可能です。
査定担当の営業がマンションを訪問し、部屋を見ながらプラス査定・マイナス査定を行います。
リフォームや間取り変更をしている部屋は、訪問査定をするほうが実勢価格に近い金額を知ることができます。
複数の不動産会社に依頼する一括査定
マンションの売却査定は、売主が不動産会社に一軒ずつ行って、「査定をお願いします」と聞いて回ることもできます。たしかに7年くらい前までは、売主がフラッと来店されることもありました。
最近の査定依頼は、インターネット上のオンラインで申し込まれることがほとんどです。
- 一度の入力で複数の業者に同じ情報を提供できる
- 1社~6社まで、気になる不動産会社に依頼が可能
- 定休日・担当者の不在を気にせず、簡単で気軽に査定
- 査定結果はメールでも受け取れる、気になれば後日訪問もOK
- 複数の不動産会社に査定を依頼することで、査定額の違いを知る
- 比較できるから、不動産会社の取捨選択が簡単
まとめ
マンション売却 | 売却価格 | 売却期間 | 対応と手続き |
得意な業者 | 高く売れる | 短い | スムーズ |
不得意な業者 | 安くしか売れない | 長い | トラブル |
マンションの売却査定は、無料で利用することができます。タダで利用できる代わりに、不動産会社にとっては「将来の売主候補」として、多少の営業行為があることも忘れてはなりません。
担当営業も、しつこい営業行為がマイナスになることは承知しています。電話がガンガンなったりするような激しい営業はなくなりましたので安心して利用することができます。
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- 現在の中古マンションの市況
- 売却方法の提案