おめでとうございます!
ついに、この日がやってきました。
そう、待ち焦がれていたマンションの売買契約です。
売主さんは、担当営業の言うように書類等を揃えていただき、当日は時間通りに、忘れ物なく契約場所に来るだけです。
契約場所は、不動産会社の営業所で行われるケースが多いです。
売買契約の所要時間は、おおむね1時間半をみておけば良いでしょう。
- 契約書・契約内容の読み合わせ
- 設備表・物件状況報告書の確認
- 売買契約書等に記名と押印
- 手付金の受領
- 仲介手数料の半金を支払う
マンション売買契約に必要な書類
売買契約当日に、売主が持参すべき書類などを記します。契約日までに用意ができないものについては、事前に担当営業にお申し出ください。
登記済権利書または登記識別情報 | 契約時、本人確認のため | ◯ |
運転免許証またはパスポートなど | 契約時、本人確認のため | ◯ |
実印 | 重要事項説明書・不動産売買契約書に押印 | ◯ |
印鑑証明書 | 3ヶ月以内に取得のもの | ◯ |
認印 | 領収(受領)書などに押印のため | △ |
収入印紙 | 契約書に貼付・割り印 | ◯ |
建築確認済証 | 重要事項説明の資料として | △ |
表中の ◯は絶対に必要な書類、△はできれば揃えたい書類です。
1.契約書・契約内容の読み合わせ
売主が時間通りに、契約場所に赴くと、すでに買主は「重要事項説明」を聞き終わっているはずです。まれに「売主も重要事項説明に立ち会ってください」とお願いされることがあります。特に、信託銀行系の不動産会社は、売主同席を求めます。
さて、契約場所に到着すると、売主・買主の挨拶もそこそこに、売買契約書の読みあわせを行い、契約内容の確認をします。
不明点があれば、その場で質問します。加えて、融資承認取得期日・手付解除期日・引渡し予定日などの日付が誤っていないかチェックをしてください。
2.設備表・物件状況報告書の確認
読み合わせが終われば、休みなく「付帯設備表」・「物件状況報告書」の2点を売主・買主間で確認します。この二つの書類は、事前に担当者から受け取り、売主が記入しておくものです。
簡単に説明すると、
売却するマンションには、どのような住宅設備があって、壊れていないか、どこに、いくつ(何個)付いているか、を示す書類です。
もし、壊れている設備があれば、正直に申し出てください。
また、エアコンなどを部屋に残したまま引っ越ししたい場合には、このときに買主の意志を確認します。撤去・残置は買主の判断を仰ぎ、付帯設備表に記入します。
3.売買契約書等に記名と押印
売買契約書・重要事項説明書・付帯設備表・物件状況報告書などに、記名と押印をしていきます。
また、売買契約書には、収入印紙を貼付して割り印します。印紙は郵便局で購入できます。忙しくて購入できない場合は、担当営業に頼んで購入しておいてもらいましょう。
契約する物件価格 | (本来の)印紙税額 | 軽減後の税額 |
100万円超~500万円以下 | 2千円 | 1千円 |
500万円超~1千万円以下 | 1万円 | 5千円 |
1千万円超~5千万円以下 | 2万円 | 1万円 |
5千万円超~1億円以下 | 6万円 | 3万円 |
1億円超~5億円以下 | 10万円 | 6万円 |
5億円超~10億円以下 | 20万円 | 16万円 |
10億円超~50億円以下 | 40万円 | 32万円 |
50億円超~ | 60万円 | 48万円 |
印紙税の軽減措置延長について
4.手付金の受領
次に、買主から手付金を受領します。手付金の領収書を買主に交付します、領収書は売主の担当営業が用意しています。
手付金額は、物件価格の3~5%程度、もしくは100万円くらいが妥当です。
手付金は現金で受領することが多いので、売主のテンションは上ります。しかし、ローン特約で白紙解除となれば、全額返金しなければならないので、無駄遣いしないように注意してください。
5.仲介手数料の半金を支払う
売主・買主間のマンション売買契約は終了です。しかし、売主が帰る前に、不動産会社に仲介手数料を支払います。
仲介手数料は、契約時に半金・引渡し時に残りの半金と二度に分けて支払うのが一般的です。まとまったお金を用意できない場合でも大丈夫です、受領した手付金から支払ってください。
売却価格 | 仲介手数料 + 消費税 | 売却価格 | 仲介手数料 + 消費税 |
2000万円 | 72万6000円 | 5500万円 | 188万1000円 |
2500万円 | 89万1000円 | 6000万円 | 204万6000円 |
3000万円 | 105万6000円 | 6500万円 | 221万1000円 |
3500万円 | 122万1000円 | 7000万円 | 237万6000円 |
4000万円 | 138万6000円 | 7500万円 | 254万1000円 |
4500万円 | 155万1000円 | 8000万円 | 270万6000円 |
5000万円 | 171万6000円 | 8500万円 | 287万1000円 |
まとめ
マンション売却は個別要因が多く、どの程度突っ込んだ解説をしていいのか迷いました。結果的に、ごくごく一般的な売主様をイメージして売買契約の流れを紹介できたと思います。
ここで紹介しきれなかった事例や、不安や疑問点が残る場合には、躊躇せずに担当営業に相談しましょう。
マンション売却において、黙ったままでいると、厄介で取り返しの付かないことに発展しかねません。
相談してしまえば、売主は不要なストレスを抱えずに、頭を悩ませるのは営業に任せることができます。